はじめに、 謝辞
本調査にあたって、お忙しいにも関わらずアンケート調査に協力してくださった皆様、皆様のおかげで本調査を完成することができました。 皆様のご協力に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
ここではアンケート調査の詳細と解析方法、及び結果を紹介します。
「文京区の大学生への運動意識、運動ニーズ現地調査」
- <調査目的>
- 文京区の大学生の運動量が国の基準に満たしているか
- 文京区の大学生の運動に対するニーズはあるか を調査すること
- <調査対象>
サンプル数(N) 項目数×10=100 男女比 1:1
- <調査場所・日時>
後楽園駅・茗荷谷駅 2017年7月4日(火)、5日(水)
※調査場所は文京区の利用者数が多い駅、上位2を選択
- <調査方法>
- 対象を判別し、調査を依頼
大学名、目的を端的に説明
- 口頭で対象者に質問を説明し、答えてもらう(面接法)
主観的判断で、性別をメモ
- 質問が終了したら、お礼
成果物は学科のサイトで閲覧できると伝える
丁寧な対処で終え、再び1へ
- <調査結果>
- 運動量
健康に必要な運動不足の大学生は 37%
身体的運動不足の大学生は38%
つまり、運動不足の人は、約5人に2人いることがわかりました。 - 運動のニーズ
「運動したい」と回答した大学生は、全体の85%
- 運動量別のニーズ
運動不足の人も運動が足りている人も、「運動したい」と回答した大学生はそれぞれ80%以上
- 運動しない理由結果
第1位 なんとなく機会がない
第2位 自由時間が無い
第3位 アルバイトで忙しい - まとめ
文京区の大学生は運動不足ではないが、運動不足の人も足りている人も運動をしたい人は非常に多いということ、さらに、運動をしてない理由は、主に、運動する機会が無いこと、時間が無いことであることがわかりました。よって、運動のニーズは十分にあると判断し、『運動する機会の増加』、『時間の短縮』を目標として、大学生に運動をすることを提案できると考えました。
ここまでの分析結果から、運動不足の人は思っていたよりも少なかったものの、運動が不足している人はもちろん、運動が足りている人にも、運動のニーズは大きいことがわかりました。
つまり、大学生が運動しないのは、『機会が無いこと』『時間が無いこと』が主な原因であることがわかりました。
「公園の環境調査」
- <調査背景>
「各公園に、筋トレに適した環境があるのか」
- <調査目的>
筋トレに適しているかどうかの指標をもとに、筋トレに適した公園を探し、数値化すること
- <調査方法>
- 調査地域抽出
本プロジェクトの目的は、『大学生が公園などで気軽に筋トレをできるようプロモーションをすること』であるため、「気軽にトレーニングができる」という条件から、歩いていける距離(徒歩圏)にある公園を抽出すべきであると考えました。
- 抽出法
客観的指標と主観的指標を用いて徒歩圏を決定しました。客観的指標は、ニューアーバニズムで提唱されている徒歩圏内が400~600mであること、主観的指標は目的地まで歩いても良いという距離は500mであったことから、これらを総合し、徒歩圏を500mとしました。
また、文京区内の乗降人員ランキングでは1位、2位が後楽園駅、茗荷谷駅であり、この乗降客数の多い後楽園駅と茗荷谷駅の半径500m圏内を対象地域としました。 - 調査対象(対象地域内の公園計11ヶ所)
〈後楽園駅周辺〉
真砂児童遊園、本郷4丁目児童遊園、清和公園、礫川公園、行楽公園、春日園児童遊園
〈茗荷谷駅周辺〉
教育の森公園、新大塚公園、竹早公園、久堅公園、窪町東公園
- 抽出法
- 指標の作成
- 「トレーニングをしやすい公園はどのような公園であるか」について、メンバー18名へ自由記述形式のアンケートを実施
- ⅰで挙がった内容をKJ法を用いてカテゴライズ
- カテゴライズしたものを参考に、具体的な評価項目を作成
- KJ法によりカテゴライズしたもの
- 「筋トレに適した遊具」
- 「公園で筋トレするうえで人目に付くか」
- 「公園の設備の充実度」
- 「公園の快適度」
- 具体的な評価項目
- ⅰ.「筋トレに適した遊具」
- 筋トレに使える遊具の劣化状況
- 公園の地面はどのようになっているか
- ブランコの下にマットがあるか
- その公園に筋トレに適した遊具はどれほどあるか
- ⅱ.「公園で筋トレするうえで人目につくか」
- 公園内にいる滞在する人はどれくらいか
- 公園の地面はどのようになっているか
- 公園を通過する人はどれくらいか
- その公園は筋トレを行う上で人目につかないか
-
ⅲ.「公園の設備の充実度」
- 水道の有無
- 水道のきれいさ
- ベンチの有無
- ベンチのきれいさ
- ベンチの材質
- トイレの有無
- トイレのきれいさ
- 照明はどれほどあるか
- 近くで飲み物が買えるか
- その公園の設備は筋トレに適しているか
-
ⅳ.「公園の快適度」
- 風通しはあるか
- 特有な匂いはあるか
- 日陰はあるか
- 虫はどれほど飛んでいるか
- 公園の周辺に不審者は出現しそうか
- その公園の環境は筋トレに適しているか
- 評価
- 評価日時
2017年7月7日(金)18時~20時
- 評価方法
3人一組となり後楽園駅周辺の公園、茗荷谷駅周辺の公園をそれぞれ2組ずつ計4組に分かれ公園を巡り、各公園で合計6つずつのアンケートをとりました。また、巡る際に順序効果を考慮し、後楽園駅周辺の公園をめぐる場合、A→B→Cの順で巡る組とC→B→Aの順で巡る組の2つに分けました。
各質問項目に関して、物体の有無に関してはあるかないかの2択で、0~5の5段階評価(点数が高いほど高評価)で評価を行いました。
- 評価日時
- データ解析
得られた各質問項目の点数からカテゴリーごとに合計点を求め、項目数で除して、最大値が5になるようカテゴリーごとの平均値を求めました。
- <調査結果>
調査結果は、各公園のページのレーダーチャートに反映されているので、ぜひご覧ください!☞公園一覧
- <参考文献>
- 加藤泰子(2008):アメリカ郊外コミュニティにおけるタウンプランニングの精神的メッセージの役割―ニューアバニズムの伝統的近隣住区開発を事例として―
- 乾正雄,長田泰公,渡辺仁史,穐山貞登(1982):新建築学大系11環境心理
「劇ムキBefore・After」
そもそも公園で筋トレして本当に効果が出るのか?身体面以外の効果はないのか?
ということで、実際に公園で筋トレしてみました!
- <実施内容>
20代前半の男女9人が、礫川公園で礫川公園の筋トレメニューを週4回(月・火・木・金)で2週間こなし、1週間ごとに測定結果(客観的)と質問票(心理面)を測り、様々な変化を見ました。
実際に行ったメンバーで話し合って、男性は筋肉量の増加、女性はダイエットを目標としました!
- <測定したもの>
- 体重
- 体重の変化量
- 筋肉量
- 体脂肪率
- 大学生用ストレス自己評価尺度(尾関友子、1993)
- 自己効力感(成田健一、1995)
- 青年用疲労自覚症状尺度(小林秀紀、2000)
身体面
<運動強度と消費カロリーの計算>

- <データ解析>
- 身体面
- 計測した1週間ごとのデータ間で、対応のある一要因分散分析
- ⅰで有意差が見られた場合、どの期間で有意差があるのかを調べるため、下位検定
- 心理面
- 計測した1週間ごとのデータ間で、対応のある一要因分散分析
- <実施結果>
☞気になる結果はこちら!